「蓮田市 外壁塗装」「白岡 整体」のように、地域名で検索されて見つけてもらいたい——地域商圏のビジネスなら当然の狙いです。そこでやりがちなのが、ホームページのあちこちに地名を詰め込むこと。フッターに近隣の市町村名を20個並べているサイト、見たことがないでしょうか。
結論から言うと、地名の羅列は効きません。効くのは、実際の対応・実績と結びついた形で、決まった場所に地域名を置くことです。この記事では、地域名を入れるべき7つの場所と、やってはいけない入れ方、自サイトを点検する手順を解説します。
なぜ地域名の「羅列」は効かないのか
地名の羅列は、検索エンジンが単語の数で順位を決めていた大昔のSEOの名残です。いまの検索エンジンは、地名が「どんな文脈で」書かれているかを見ています。対応エリアの説明、住所、実績——意味のある文脈にある地名は評価され、脈絡のない羅列は評価されません。
さらに、羅列は読者への逆効果もあります。行ける範囲を超えて市町村名を並べたサイトは、「本当にうちの地域に来てくれるのか」という不信感を生みます。書いた地名の分だけ、対応外エリアからの問い合わせも増えます。
地域名を入れるべき7つの場所
地域名は、次の場所に「1回ずつ、自然に」入れるのが定石です。
1. ページタイトル(タイトルタグ)
検索結果に表示される最重要の場所です。トップページなら「蓮田市のホームページ制作|〇〇(屋号)」のように、地域名+業種+屋号の形にします。ここに入っていないなら、まず最初に直すべき箇所です。
2. トップページの冒頭・キャッチコピー
最初の画面で「どこの、何の事業者か」が分かるように、「蓮田市で〇〇業を営む…」と自然な文で1回入れます。繰り返す必要はありません。
3. 対応エリアのセクション
実際に対応できる市区町村名を明記します。「蓮田市・白岡市・久喜市。近隣エリアはご相談ください」——これが読者にも検索エンジンにも一番伝わる書き方です。
4. 会社概要・アクセスの情報
住所、最寄り駅、駐車場、地図。基本情報の中の地名は、事業の実在を裏付ける最も強い文脈です。Googleマップ側の住所表記と一致させておくことも重要です。
5. 実績・お客さまの声
「白岡市の美容室さまのサイトを制作しました」のように、実績に地名を添えます。その地域で実際に仕事をしてきた証明になり、羅列とは比べものにならない説得力を持ちます。
6. ブログ・コラム記事
「久喜市のお客さまからこんなご相談がありました」といった記事は、地域との接点を自然に増やせる場所です。地域のイベントや事情に触れた記事も、無理のない範囲で有効です。
7. 問い合わせ周りのひとこと
問い合わせフォームの近くに「蓮田市近郊で対応しています。エリア外の方もまずはご相談ください」と添えると、地域の読者の背中を押しつつ、境界のあいまいさも拾えます。
やってはいけない入れ方
- フッターや本文への地名の羅列:対応していない地域まで並べるのは、不信とミスマッチのもとです
- 地名だけ差し替えたページの量産:「〇〇市のホームページ制作」ページを市の数だけコピーして作る手法は、低品質なページの量産と判定されるリスクがあり、読者にとっても無意味です
- 不自然な詰め込み文:「蓮田市で人気の、蓮田市の整体なら蓮田市の当院へ」——読者が一瞬で離脱する文章は、何のためのホームページか分からなくなります
市ごとにページを作るべきか?の判断基準
「対応エリアの市ごとにページを作ったほうがいい」という話を聞いたことがあるかもしれません。判断基準はひとつです。その地域について、地名以外に書けることがあるか。
- 作ってよい場合:その市での実績が複数あり、事例・写真・地域特有の事情(例:建物の傾向、商圏の特徴)を具体的に書ける
- 作らないほうがよい場合:書けるのは市の名前だけで、他のページと同じ内容になる
小規模事業者の現実解は、まず「対応エリア」を1か所にしっかり書き、実績が貯まった地域から個別に厚くしていく進め方です。
MEO(Googleマップ)との役割分担
「地域名+業種」の検索結果には、地図の枠(Googleマップ)と、通常の検索結果の両方が表示されます。地図枠に出るかどうかはGoogleビジネスプロフィールの整備で決まり、ホームページの地名だけでは地図枠には入れません。
つまり地域集客は、ホームページとGoogleマップの二本立てです。両者で店名・住所・電話番号の表記を一致させたうえで、それぞれを整備してください。関係の全体像はホームページとMEOの関係の記事で、マップ側の整備は基本設定チェックリストで解説しています。
実践:自サイトの地域名を点検する手順
手順1. 本当に対応できるエリアを書き出す
希望ではなく、実際に無理なく行ける・対応できる市区町村を書き出します。これが、サイトに書いてよい地名の全リストです。
手順2. サイト内の地名の登場箇所を洗い出す
各ページをブラウザの検索機能(Ctrl+F/⌘+F)で市町村名を検索し、どこに・いくつ地名があるかをメモします。羅列箇所はここで見つかります。
手順3. 7つの場所と照らし合わせる
先ほどの7つの場所に、地名が過不足なく入っているかを確認します。タイトルタグと対応エリアのセクションが抜けているケースが特に多いので、まずそこから直します。
手順4. 羅列を「エリア+ひとこと」に書き換える
フッターの地名リストは、「対応エリア:蓮田市・白岡市・久喜市(近隣はご相談ください)」の1行に置き換えます。減らすことが改善になる、数少ない作業です。
地域名の点検チェックリスト
- トップページのタイトルタグに「地域名+業種」が入っているか
- 最初の画面で「どこの事業者か」が分かるか
- 対応エリアが市区町村名で明記されているか
- 住所・アクセスがGoogleマップの表記と一致しているか
- 実績・事例に地名が添えられているか
- 対応できない地域の名前を並べていないか
- 地名だけ差し替えた同文ページがないか
よくある質問
地域名は多く書くほど有利ですか?
有利にはなりません。実際に対応できるエリアに絞り、意味のある文脈(対応エリア・住所・実績)で書くことが基本です。数を増やすより、実績1件に地名を添えるほうが効きます。
隣町からもお客さまを呼びたいのですが
対応エリアに含めて明記すれば十分です。そのうえで、隣町での実績ができたら事例として載せる。この積み重ねが、隣町の検索にも徐々に効いてきます。
「埼玉県」と「蓮田市」、どちらで狙うべきですか?
商圏が市内〜近隣数市なら、市名で狙うのが現実的です。「埼玉県+業種」は競合が桁違いに多く、県全域から問い合わせが来ても対応できないなら意味がありません。検索する側も、来てほしい距離感で地名を選んで検索しています。
地名を整えたら、どれくらいで効果が出ますか?
検索結果への反映時期は保証できません(これはどの業者にもできない約束です)。ただ、対応エリアの明記や実績への地名追加は、いま見に来ている読者の問い合わせ判断には公開した瞬間から効きます。
まとめ
地域名キーワードは、量ではなく置き場所です。
- タイトルタグ・冒頭・対応エリア・基本情報・実績の「7つの場所」に1回ずつ
- 羅列・コピーページ・詰め込み文は逆効果
- 市ごとのページは「地名以外に書けることがあるか」で判断
- Googleマップ側の整備と二本立てで進める
小松のMEO・地域集客サポートでは、ホームページとGoogleビジネスプロフィールをセットで点検し、地域名の設計から改善します。お気軽にご相談ください。