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AI活用・業務効率化 2026年7月現在の情報

社内AI勉強会のやり方:1時間×3回で全員が使える状態にする進行台本

AIを会社に広めたいとき、外部の研修に社員を送るより先に試してほしいのが、社内での小さな勉強会です。1回1時間、全3回。この形なら費用ゼロで、しかも「自社の業務」を教材にできるぶん、外部研修より定着します。

この記事では、小さな会社向けに、1時間×3回で全員がAIを使える状態にする勉強会の設計を、進行の台本つきで解説します。

先に押さえること:勉強会の目的は「操作」ではない

失敗する勉強会の典型は、ツールの機能説明に終始するパターンです。生成AIの操作自体は「文字を打って送る」だけなので、教えることはほとんどありません。勉強会の本当の目的は次の3つです。

  • 心理的なハードルを下げる:「難しそう」「自分には関係ない」をなくす
  • 自分の業務との接点を見つけさせる:これが最重要です
  • ルールを全員で共有する:入力してよい情報の線引きを揃える

全3回の設計

第1回:全員で同じ課題をやってみる(1時間)

初回は、業務と関係ない題材で「触る体験」だけに絞ります。おすすめの進行はこうです。

0〜10分:ChatGPTの画面を見せて、その場でひとつ質問してみせる(例:「敬語のバリエーションを5つ」)
10〜40分:各自のスマホかパソコンで、同じお題を全員でやる。お題の例:「町内会の夏祭りのお知らせ文を作って」「この文章をやわらかい言い方に直して」
40〜55分:出力を見せ合う。同じ指示でも人によって結果が違うことを体感する
55〜60分:次回予告「次は自分の仕事でやります。それまでに、面倒な文章仕事を1つ思い浮かべてきてください」

参考ChatGPT(OpenAI)

初回で機能の説明やルールの話を詰め込まないこと。「思ったより簡単」という感想で終われば成功です。

第2回:自分の業務でやってみる(1時間)

本丸です。各自が持ち寄った「面倒な文章仕事」を、その場でAIにやらせます。

0〜10分:指示文の基本の型(役割・目的・事実・条件・出力形式)を紹介
10〜40分:各自が自分の業務で実践。進行役は机間を回って、指示文の書き方を手伝う
40〜55分:うまくいった例を2〜3人に発表してもらう
55〜60分:うまくいった指示文を共有の置き場(メモアプリ等)に貼ってもらう

型の教材は指示文テンプレートの記事が、失敗例の紹介には失敗しやすい書き方の記事がそのまま使えます。

第3回:ルールと運用を決める(1時間)

最終回は、使い続けるための仕組みづくりです。

0〜20分:入力してよい情報・ダメな情報の線引きを説明(顧客情報・機密は入力しない)
20〜40分:自社の利用ルールを1枚にまとめる。たたき台を配って、全員で直す形が早い
40〜55分:「誰が・どの業務で・いつ使うか」を宣言してもらう
55〜60分:指示文の置き場と、困ったときの相談先(社内の世話役)を確認

線引きの教材は入力情報の基本ルール、ルール1枚のたたき台はAI利用ルールの記事のひな形が使えます。

進行役のコツ

  • 詳しい人ではなく、段取りできる人が進行する:AIの知識は前日に記事を読む程度で足ります
  • 「やらされ感」を消す:業務時間内に開催し、参加を評価につなげない。あくまで道具の紹介という空気で
  • ベテランの業務知識を立てる:「その指示の書き方、業務を知ってないと出てきませんね」と、AIよりも人の知見を主役にすると、年配の社員ほど乗ってきます
  • 宿題は出さない:3回の枠内で完結させます。続きは日常業務の中で

開催前のチェックリスト

  • 3回分の日程を先に確保したか(週1回×3週間が目安)
  • 全員分のアカウント方針を決めたか(会社アカウントか個人試用か)
  • 第2回までに「面倒な文章仕事を1つ」の宿題を伝えたか
  • 指示文の共有置き場を用意したか
  • ルール1枚のたたき台を準備したか

よくある質問

「AIなんて必要ない」という社員がいます

正面から説得しないのが正解です。第1回の題材を業務と無関係の軽いもの(お知らせ文、あいさつ文)にしているのは、このためでもあります。道具として一度触れば態度が変わる人は多く、変わらない人がいても、使いたい人から使い始めれば十分です。

講師を外部に頼むべきタイミングはありますか?

社内に進行役を引き受けられる人がいない場合と、第3回のルールづくりで判断に迷う場合です。特にルールの線引きは、外部の目が入ると決まりが早くなります。全3回の設計ごと外部に任せて、社内は参加に専念する形もあります。

1回あたりの人数は何人までが適切ですか?

進行役が全員の画面を見て回れる人数、目安として10人以下をおすすめします。それ以上の場合は部署ごとに分けたほうが、第2回の「自分の業務で試す」が薄まりません。

パソコンが人数分ありません

スマホで問題ありません。ChatGPTはスマホのブラウザやアプリで使えます。むしろ現場仕事の会社では、最初からスマホで揃えたほうが実際の利用場面に近くなります。

まとめ

社内AI勉強会は、1時間×3回の小さな設計で十分機能します。

  • 第1回は「触って驚く」、第2回は「自分の業務でやる」、第3回は「ルールを揃える」
  • 目的は操作の習得ではなく、業務との接点づくりとハードル下げ
  • 進行役に必要なのはAIの知識より段取り。教材はこのサイトの記事が使えます

小松のAI活用支援では、この形式の社内勉強会の設計・講師もお引き受けしています(埼玉県内は訪問対応可)。お気軽にご相談ください

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